因幡の国

wuyuna

2014年02月26日 11:39

むかしむかし、因幡の国(いなばくに→鳥取県)に湖山長者という、とても欲の深い長者がいました。
長者の田んぼは大変広かったのですが、家のしきたりで、その田んぼを一日で植えなければならないのです。

a href="http://flyredbird.20six.de" style=color:#FFFFFF; text-decoration:none; font-weight:normal;">flyredbird



だから田植えの日には夜も明けないうちから、数え切れないほどの早乙女(さおとめ→田んぼを植える女の人)たちがずらりと並んで、いっせいに田植えをはじめるのです。


ある年の田植えの日の事。

一匹のサルが子サルをさかさまに背負いながら、山から下りて来ました。
a href="http://yutingwu.travelblog.fr" style=color:#FFFFFF; text-decoration:none; font-weight:normal;">belle patience



それを見つけた早乙女たちが、「あれ、サルが赤ん坊をさかさにしてるよ」「本当だ。今にも落っこちそう」「あれ、落ちた」「でも、落ちたのに笑っているよ。可愛いいなあ」と、口々にはやしたてます。


すると、ほかの場所で田植えをしていた早乙女たちも、「何?何?」と、田植えの手を休めて、サルを見ようとしました。
a href="http://blog1.de/wuyuwei" style=color:#FFFFFF; text-decoration:none; font-weight:normal;">dance to the diamond



これに気がついた湖山長者は、「こら!何をしている!手を休めるな!」と、大声でどなりました。